白半建設株式会社
■2004年4月のNEWS

■ 日経アーキテクチュア掲載 「田口金物店改修工事」

 当社が今回施工した店舗が日経アーキテクチュアに掲載されました。
 2004年2月23日号に掲載された記事の一部をご紹介します。

                   発注:田口金物店  設計:鵜飼哲矢事務所  施工:白半建設株式会社
外観
★金物工事の技術を詰め込んだ展示空間
 愛知県刈谷市で、建築金物の販売と金物工事を手がける田口金物店は、鉄骨造3階建ての店舗の内外を1年かけて改装した。模様替えによって建物の外壁に表れたのは、ポリカーボネート板の内側に、高さ4m、厚さ50cmに組まれた鉄筋のカゴ。壁から1.2m張出す庇も、分厚い「鉄筋カゴ」でできている。
  鉄筋は、田口金物店の商品だ。鉄筋カゴは、同店の従業員である溶接工が作成した。 「私たちが請負う金物工事は、手元に残ることがない。だから、自分たちが取り扱う金物商品を使ってこれまでに培った技術の集大成を見せるような店にしたかった」。そんな田口社長の思いが抽象的に表れたのが、鉄筋カゴを使った外装だ。

         
   店舗入口 
  
 金物工事主体の改装ならば自社でもできるが、田口社長はあえて建築家に設計を頼み、建設会社に工事を発注。自らは施工協力会社として金物工事を担当した。2700万円と工事費はかかったものの、自分たちには浮かばないアイディアと、それを実現する施工方法を見出せたのは、そんな体制を取った成果だ。

 アイディアを練った設計者の鵜飼哲矢氏は、「金物を使うモノづくりの枠を見せようと思った」という。 出来上がってみれば、鉄筋を並べただけの壁に見える。しかし自立するための強度確保から、溶接作業、施工手順、固定方法まで、普通の鉄筋工事とは比較にならないほどの智恵と手間を注ぎ込んでいる。
店内  
外装にとどまらず店内も金物一色だ。
壁も階段も陳列棚も、商品である金物を使って仕立てた。


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